「繁盛店づくり」とは、店舗改善のすべての主軸を「お客様視点」において店舗経営を見直していくことです。例えば、今まで売る側の立場でしか見ていなかった店づくりを、買う側の立場に180度変えて行う。また、経営効率やデータ分析といった「経営学視点」の店づくりから、お客様側に立った店内環境の整備や店舗演出、居心地の良さといった「心理学視点」での店づくりに変えていくことです。その最も重要なポイントが「シズル感」です。

 

「顕在意識を刺激する五感要素」+ 「潜在意識を刺激する共感要素」

 これをラフィネットではSizzle(シズル)と呼んでいます。

 

■顕在意識を刺激する五感とは?

 …視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚のこと

■潜在意識を刺激する共感とは?

 …自分の心で感じる「素敵だなぁ」「きれいだなぁ」「美味しそう」などの感覚で感じること

 

1.ミセづくりのポイント

・入口のドアやウィンドウのポスター、チラシは剥がして魅力あるファサードを作る

・薄汚れたガラスは磨き、付着したセロテープの貼跡は剥がし、外からの視認性を高める

・看板や店頭幕、ブラックボードなどを使って、どんな店で何を扱っているか?を知らせる

・ウィンドウを使ってシズル感あふれる四季折々のウィンドウディスプレイを行う

・年間歳時記に合わせた季節感を感じる店舗ディスプレイを定期的に行う

 

2.モノづくりのポイント

・その店ならではの看板商品をつくる

・思い切った専門特化に舵を切る

・目的来店したお客様に対して、衝動買いを誘う商品演出を仕掛ける

・衝動買いを誘うラッピングギフト演出を行う

 

3.コトづくりのポイント

・毎月定期的に何らかのシズル感を軸とした販売促進を仕掛ける

・年間歳時記や季節に応じたモチベーション企画を充実させていく

・毎月々に時系列的に整理し、販売強化策としてまとめた「営業展開計画」を作成する

 

4.ヒトづくりのポイント

・お客様をいかに感動、感激させられるかという考え方「カスタマーディライト」がテーマ

・「プロ」としてのノウハウを活かして、お客様とのフェイストゥフェイスの関係を築く

 

5.ジョウホウづくりのポイント

・好むと好まざるとに関わらず、インターネットによる情報発信を行うことは今や不可欠

・お客様の来店動機を高めるシズル感のある店頭幕やA型看板、イーゼル看板等による情報発信

・購買意欲を高めるシズルPOPによる販売促進力の強化

・今は静止画はもちろん動画の時代。お店のPR動画を自分で制作して配信

 

店の経営は、時代と共に成長しているときもあれば、順風満帆な成熟期にある時もあります。しかし、気が付けば客数の減少とともに売上げが下降し、ついには衰退してしまうことも起こりえます。繁盛店づくりを行う上で重要な点は、今、自店は「導入期・成長期・成熟期・衰退期」のどの位置にあるのか?ということを常に客観的に意識しておくことです。そして、その位置に応じて「次の手を打つ」ことが大切です。